私の “理想” と掲げるワークスタイルのひとつに、「どこに住んでも働ける仕事」というテーマがあります。
都会だろうが田舎だろうが、極端な話、外国でも・・・
そんな背景には「暖かいところで暮らしたい(大雪の降らない所)」という、私の長年の憧れも関係しています。
医者や先生、料理人や美容師など、日本各地で需要のある働き方はいくらでもあります。
何かの都合で転勤になっても、自分の資格やスキルを活かして新たな職場を見つけることができるでしょう。
でも、働く場所さえも選ばないワークスタイルと言えばどうでしょうか?
それこそ、オフィスやショップに拘らず、自宅や公園のベンチ、旅先の空いた時間でも出来る仕事といえば・・・
例えば、小説家や翻訳家、webデザイナー、ネットトレーダー、ブロガーなどがこういった仕事になるでしょう。
見方によっては当てはまらないケースもあるかも知れませんが、それはさておき、このような業界はそれほど多くはありません。
ところが最近ではいろいろな方面で、在宅勤務に対する環境が後押しされる動きがあります。
ご存知のように大手企業でもテレワーキング(在宅勤務)で募集をかけることが珍しくなくなりました。ネットで在宅勤務が出来る企業を調べるといくらでも出てきますね。
国も推進するテレワークとは?
国でも総務省の政策としてテレワークを推進しています。
テレワークとは離れた場所でも仕事が出来る仕組みで、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方ができます。
在宅勤務のメリットは多いので、当然の流れでしょう。
総務省のホームページには、テレワークの意義や効果として下記のように記載されています。
◆少子高齢化対策の推進
- 人口構造の急激な変化の中で、個々人の働く意欲に応え、その能力を遺憾なく発揮し活躍できる環境の実現に寄与
- 女性・高齢者・障がい者等の就業機会の拡大
- 「出産・育児・介護」と「仕事」の二者選択を迫る状況を緩和
- 労働力人口の減少のカバーに寄与
◆ワーク・ライフ・バランスの実現
- 家族と過ごす時間、自己啓発などの時間増加
- 家族が安心して子どもを育てられる環境の実現
◆地域活性化の推進
- UJIターン・二地域居住や地域での企業等を通じた地域活性化
◆環境負荷軽減
- 交通代替によるCO2の削減等、地球温暖化防止への寄与
◆有能・多様な人材の確保生産性の向上
- 柔軟な働き方の実現により、有能・多様な人材の確保と流出防止、能力の活用が可能に
◆営業効率の向上・顧客満足度の向上
- 顧客訪問回数や顧客滞在時間の増加
- 迅速、機敏な顧客対応の実現
◆コスト削減
- スペースや紙などオフィスコストの削減と通勤・移動時間や交通費の削減等
◆非常災害時の事業継続
- オフィスの分散化による、災害時等の迅速な対応
- 新型インフルエンザ等への対応
コワーキングスペースとは
また、個人向けに働く環境も着々と整備されています。
アパート住まいなどで自宅に書斎が出来なくても、一歩外へ出れば働くスペースが用意されています。
カフェで長時間過ごすのは、個人的には抵抗があるのですが、最近はコワーキングスペース(Coworking Space)も広がっていますので、フリーで働く身にはありがたい環境と言えるでしょう。
▽レンタルオフィス
レンタルで借りられるオフィス、基本的には個室。会社など大規模で借りるケースが多い。
▽サテライトオフィス
レンタルオフィスと同様だが、地方創生目的などで、空き家などを利用して安く借りされるオフィスが多い。
▽シェアオフィス
個室ではなく、スペースを共有するスタイル。ブログなどの執筆に最適。
▽コワーキングスペース
シェアオフィスに似ているが、コミュニティを形成しやすいスタイル。他社とのつながりも期待できる。
広がる「個」の働き方
さて、こうした私の理想を挙げると、反対意見にも出くわします。
「そんな遊牧民みたいなこと言っていないで、地に足を付けた仕事を探しなさい・・・」
(まるで、子供が母親に諭されるような口調で書きましたがこれはイメージです)
「地に足を付ける」とは、決してその土地に根を張る意味ではないのですが、先ほど例に挙げた職業(小説家や、ネットトレーダー、ブロガーなど)が不安定要素の多い仕事な為、もっと確実に稼げる仕事を探したほうが良いと言うアドバイスなのでしょう。
つまり、働く場所云々の問題ではありませんね。
経済的、且つ社会的に安定さえすれば、「働く場所を選ばないワークスタイル」は俄然そのメリットを大きく感じることでしょう。
それから更に付け加えさせて頂ければ、「遊牧民みたいな働き方」とは、今まさに増えている働き方です。
日本でもポップアップレストランが話題になることがありますが、地域密着型の代表とも思えるレストランでさえが変革してきているのです。
組織や場所にさえ縛られないワークスタイル。
それは、もしかしたらあなたの理想とするライフスタイルにもつながるかも知れません。
今から職を選ぶのであれば、こうした視点もアリではないでしょうか。