「ブラック会社なら辞めれば」と単純に言えないわけ

ブラック会社の定義 ワークスタイル

一年を総括する訳じゃないですが、今年は暴力だとかパワハラなどのニュースが多かったですね。

大学やら、協会やら、会社やら・・・

特に最近は積極的にワイドショーなどで情報収集していることもあってか、本当に耳にしました。

 

「パワハラ」や「ブラック会社」などはそもそも定義があいまいで、コメンテーターの発言にも温度差を感じます。

パワハラ、ブラック会社の定義とは

どこからがブラック会社なの?

パワハラの定義 (あかるい職場応援団)

ブラック会社の定義 (厚生労働省見解)

ブラック会社とは
・待遇が求人情報と全く異なる
・パワハラ,モラハラが横行している
・休み時間や自宅でも仕事をさせられる
・有給休暇の申請が下りない
・給料の遅延がある
・休出・残業手当が付かない
・ノルマによるペナルティがある
・残業時間が異常に多い
・定時で帰られる雰囲気がない
・強制的な飲み会がある
・朝礼で発言を強いられる
・社員旅行がある

 

どこからどこまでがパワハラ、ブラックなのか・・・

もちろん、上位のほうは誰もが認めるところですが、下位になると、どうしても個人感情が出てきますよね。

会社なんて学校と一緒でヒトの集まりですから、やっぱり性格的、生理的に合わない人も出てきます。

アットホームな雰囲気作りも時には大切ですが、逆に苦痛に感じる社員もいます。

生きてきた環境も違えば、「やりにくいのはお互い様」なのが当たり前です。

 

私のような中年になると、思い出は美化されていますし、苦労自慢がしたくなる気持ちもよくわかります。

自分たちも新人類と呼ばれ、苦労知らずと揶揄された世代ですが、「最近の若い者ときたら・・」は未来永劫お決まりのパターンなのです。

「若い時の苦労は買ってでもせよ」のように、自分が通った道を同じように歩ませたくなる上司はこの先も減らないでしょう。

 

私の場合、今は上司も部下もいないので楽ですが、当時はパワハラと言われても否定できないような発言もあったと反省しています。

ただメディアで取り上げられているブラックな環境は、明らかに非常識なケースばかりです。

パワハラ報道がこれだけ目立ってきたのは、声を上げられるまともな環境に近づいてきたとも言えます。

ブラックになりがちな零細企業

このようにブラックに感じるシーンは多々あるわけですが、忘れてならないのは、実際利益を確保できずに追い詰められている会社が結構な数で存在するということです。

こうなると、資金繰りにも影響し労働環境もどんどん劣悪となり、経営者も精神的な余裕がなくなりますので全てが悪循環となります。

部外者が外からホワイト・ブラックに振り分けするのは、たやすいことですが、サービス残業で何とか持ちこたえている現実もあるのですから、単純ではありません。

潰れるよりは我慢する方がマシという考えです。

社員にしてみれば、納得はしていなくても必然として耐えているケースもあるでしょう。

日本国民全員がホワイト(利益の出ている企業)に勤められるわけではないのです。

「ブラックなら辞めれば」と単純に言えないわけ

死ぬくらいなら会社辞めれば

一度立ち止まって周りを見渡そう!

2017年に話題となった本で下記があります。

「死ぬくらいなら会社辞めれば←ができない理由(ワケ)」

 

何度かニュースでも取り上げられましたので、知っている方も多いでしょう。

 

私も読んでみましたが、追い詰められる心理状態を実に簡潔なワードで表現されています。

特に印象深かった項目を書きだしました。

不幸競争に参加しない
その石に意思はあるのか
「ねたむ」より「うらやむ」
俺がやらねば誰「か」やる

 

ブラック企業を自覚する社員には、追い詰められる前に是非読んでいただきたい一冊です。

と同時に、役職のついた際にも読むべき本と言えるでしょう。

近付きつつある転職しやすい未来

ところで、あなたは知人がこうして悩んでいた時、あっさりと「辞めれば」と伝えられますか?

もちろん、他人事としては簡単に言えるでしょうが、「転職先」も必要な以上、そう単純ではありません。

特に家族のように、親身になればなるほど逆に言えないことだってあるでしょう。

だれも命より仕事が大事なんて思っちゃいません。でも収入が途絶えるのも無視はできないのです。

ベーシックインカムが導入されればまだしも、現状働かないのは野垂れ死を連想してしまいます。

 

でも一番の理由は、アドバイスするべき人が「世界は本当に広い」ということを肌で感じていないからかも知れません。

企業の寿命は短くなったとはいえ、まだまだ一つの会社で働いている方が大半です。

また日本では、教育者も先生というひとつの職業にすぎません。

自分自身が、仕事を辞めたら途方に暮れるのですから、なかなか身内に「辞めれば」とは言えないのです。

 

私も今でこそ、自信をもって転職をアドバイスできますが、それまでは定年まで勤める前提で働いていました。

会社で不安に駆られる中年サラリーマンは、ツケを清算して出直そう!」でも書きましたが、工業閉鎖も経験していますので、職探しの苦労も知っています。

職安の空気が好きな人なんて、実際多くはいないでしょう。

欧米に比べ、日本では転職にマイナスイメージを持った人が未だに多いです。

特に身内にそう思われるのは、結構つらいことでしょう。

仕事探しはそれだけでストレスなのです。

 

世界を知るには、経験を積み重ねるのが一番ですが、今は世界中を旅しなくてもネットを通じていろいろな情報を集めることができます。

そこには様々な生き方が紹介されています。

楽して稼げるとは言いませんが、今の会社が全てではありません。

少しの金額でも自力で稼ぐことが出来れば、自然と心に余裕が生まれます。

つまり精神的な安定を得ることができます。

そういう面でもパラレルワーカーがおすすめできるワークスタイルとも言えるでしょう。